2010年01月12日

珍遊記2/ここから始まる物語。

「珍遊記2」
レビューだいぶんさぼってしまっていたので
書かなあかんな思とったのですが

なんか……

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太郎が死んで、


chinyuuki2-16-2.jpg

玄じょうが死んだ。



画太郎先生、連載16話にしてついにやっちゃったのかな?

もし「珍遊記2」打ち切りになったら、
ビジネスジャンプで「珍遊記2」と同レベルにくだらない漫画「阿呆鳥の唄」のレビューをするとか悪くないかもしれない。
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2009年11月30日

珍遊記2【第13話】レビュー

(第11・12話レビューはこちら

其ノ十三 ゴーレム

天竺へと向かう山田太郎・玄じょう・ガタロウ。
太郎が空腹をうったえるため、ファミレスへと向かう。

山田太郎を追跡するマッキ一味。
首領・槙原ひろみの騎乗するネコ(シロ)の嗅覚により、迷うことなくファミレスへ向かおうとする。
そのときシロが犬の臭いに気付く。これにより、警察署長および犬によるマッキ一味尾行が露見した。

当然のように警察署長を始末にかかるマッキ一味。
窮した署長は、孔明より与えられた「ゴーレム」の札を発動する。

地面に札が貼られると、そこから100mはあろうかという巨大なゴーレムが現れた。
ゴーレムの平手が地面を叩く。これによりコックリが潰され死亡。
さらにゴーレムの足がマッキ一味の頭上に迫る。
首領・槙原ひろみが逃げ遅れていたが、とっさにシロが槙原をはり飛ばし、槙原の身代わりとなってゴーレムの足の下敷きになった。
これでシロも死亡する。

署長の勝利宣言により、ゴーレムが孔明の術であることを知ったマッキ一味。
No.2のセンムが「奥の手」の使用を首領槙原に進言するも、槙原はシロの死によりペットロスで使い物にならなくなっていた。
センムは残ったメンバー(センム、オカマ、オタク、オニ、ウスラ)による「奥の手」の使用を決断する。
5人のメンバーが股間からキノコを出す。「キノコパワーッ!!」と叫び、キノコを食べる。すると5人の肉体が変貌を遂げていく。

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本能的に危機感を抱いた警察署長は、ゴーレムにさらなる攻撃を命ずる。ゴーレムの巨大な足が5人を完全に踏みつける。
勝負ありと思われたが、5人を踏んだゴーレムの足にヒビが走る!
ゴーレムの足を粉砕して現れる5人の怪人。キノコパワーが発動し、彼らは超戦士へと変身したのだ。

(つづく)


今回のポイントを見ていきましょう。

キノコパワー
最初に登場したときにはただのゲストキャラだと思っていたマッキ一味ですが、
今回キノコパワーを使ったことで、マッキvs警察署長編が本格的に始まってしまいました。
ZOO1に準拠するならば、各人の能力は以下のようになるはずです。
センム:ハゲ目潰し
オカマ:チクビーム
オタク:ベトベト地獄
オニ:鬼畜ラッシャー
ウスラ:もじゃもじゃ地獄

ZOO1を知らない人はこれ読んで面白いのだろうか。前回のレビューでも言いましたけど、やっぱり心配です。


絵の荒れ
なんだか絵が荒れてきましたよ。

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すごく荒れている太郎


しかしながら、マッキ一味の絵は丁寧に描かれています。

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汚いけど丁寧に描かれているウスラ

この差はなんなのでしょうか。
画太郎先生、本当は山田太郎よりもマッキ一味の方が好きなのかもしれません。
それとも、ZOO1で何かやり残したことでもあるのでしょうか。あれだけやりたい放題だったのに。


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画太郎先生がやりたい放題やった漫画(「樹海少年ZOO1」第91話より)


総括というか……
画太郎先生の描くストーリーには「暴走状態」「崩壊状態」があると思うのですが、
今の珍遊記2は「暴走状態」に入っていると思います。次に何が起きるのか全く予想できません。
毎回、この「総括」で次回の予想とか書いてましたけれど、もう多分無駄なので書かないことにします。

珍遊記2 夢の印税生活編 1 (ヤングジャンプコミックス)

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2009年11月10日

珍遊記2【第11話・第12話】レビュー

(第10話レビューはこちら

其ノ十一 閣下

ガタロウこと初代漫☆画太郎は、幾多の困難を乗り越えて山田太郎と会うことに成功し、「珍遊記」漫画化とそれに伴う印税の振り分けについての交渉を終えた。
カンダーラに向かう二叉路で、山田太郎&玄じょうに別れを告げるガタロウ。
そこでガタロウは、太郎の怒りの張り手を食らう。

太郎はガタロウの「珍遊記」連載計画の問題点を指摘する。
ガタロウの予知夢をもとにした「珍遊記」は、この朝の町を出る場面までしかカバーできていない。時間にしてわずか4日間(3泊4日)の出来事である。
4日間の出来事をネタにした「珍遊記」では、どんなに連載を伸ばしても1年がせいぜい、単行本に換算すれば6巻に相当、全巻70万部売れたとしても印税は「せいぜい」1億6800万円……と、やたら具体的な指摘を行なう山田太郎。
しかもその印税は、ガタロウ・山田太郎・玄じょう・馬で4等分しなければならないのだ。

予知夢以降の展開はオリジナルストーリーにすればどうかと提案するガタロウ。しかし太郎は、「お前にはオリジナルを作る才能はない」とバッサリ言い切る。太郎くらいになるとそういうことまで分かっちゃうのだという。
そんなわけでガタロウは、予知夢以降を補完する「珍遊記」新規ストーリーを自ら実録するため、山田太郎&玄じょうとともに天竺へ向かうことになった。

出発した3人は、奇妙な風体をした一団とすれ違う。

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※「樹海少年ZOO1」の秘密結社マッキ一味だ!

「(「珍遊記」漫画内で)いつか何かのバカ役で使える」ということで、山田太郎の指示でマッキ一味をスケッチするガタロウ。
ガタロウのスケッチが終わるまでの間、太郎はマッキ一味に話しかけて足留めを行なう。

幹部・オニの話によると、マッキ一味もまた、山田太郎の首を狙いにきた賞金稼ぎなのだという。
太郎は、賞金首『山田太郎』が昨日退治されたことを告げるが、マッキ一味はそれを無視して町へと歩き出す。
まだガタロウのスケッチが終わっていない。太郎は慌ててマッキ一味の首領・槙原ひろみの服を掴み、転倒させる。

太郎による不意打ちを受け、マッキ一味のオニとオカマが反撃に出る。
また揉め事が起こっていることに気付いた玄じょうが、「仏仏仏……」で太郎を制する。
このため太郎は、オニ・オカマから一方的な攻撃を受けることになった。

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※ウスラにしか見えないけど、攻撃されているのは太郎だ!

太郎を制裁したマッキ一味は町へ向かっていく。
太郎の犠牲により、ガタロウのスケッチは無事に終了していた。

町へ入ったマッキ一味は、山田太郎に関する情報収集のため、そして乾杯のため、まり男の酒場へ向かう。
酒場にて、山田太郎が昨日退治されたことを知るマッキ一味。
乾杯はおあずけであった。

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(つづく)


今回のポイントを見ていきましょう。

天竺とカンダーラ
山田太郎&玄じょうの目的地である天竺と、ガタロウの目的地であるカンダーラ。同一の場所を示すものだと思っていたのですが、実際には違う場所のようです。
太郎によるとても具体的な漫画連載の説明により、山田太郎&玄じょうの旅にガタロウが加わることが完全に確定しました。

秘密結社マッキ
今回の見所は、なんといっても「樹海少年ZOO1」の悪の組織であるマッキ一味の登場でしょう。
なぜこのタイミングでマッキなのか考えてみたのですが、今回が第「じゅういち」話であることにかけたのでしょう。
マッキ一味の登場は、「珍遊記2」作劇における大きな賭けだと思います。「樹海少年ZOO1」はコアな画太郎ファンならば当然知っている作品ですが、「珍遊記」「まんゆうき」くらいまでしか抑えていないライトな画太郎ファンには知られていません。また、現在「ZOO1」は書店でほとんど流通していません(アマゾンでは買えます)。「ZOO1」は画太郎作品の中でも敷居の高いもののひとつと言えます。
マッキで「乾杯」というのは、画太郎先生が「ZOO1」作中で行った暴挙―第32話「酒池肉林」―を知っていればこそ、大笑いできるネタなのです。

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乾杯地獄(「樹海少年ZOO1」第32話より)

今後、マッキのネタに読者がついていけるのか不安です。


総括
物語にマッキ一味が加わり、いよいよ混沌としてきました。
山田太郎とオニの掛け合いなど、コアな画太郎ファンの頬を緩ませる展開だったと思います。
そしてやはり、娘々の再登場はしばらくおあずけの様子。




其ノ十二 孔明様

山田太郎の首を討ち取るため、はるばる秋田からやってきたマッキ一味。
一日遅れで山田太郎が退治されてしまったことを知り、悲嘆にくれる。
ここでオカマの提案により、山田太郎を討ち取った賞金稼ぎを探すことに目的を変更する。その賞金稼ぎを襲い、賞金一億円を強奪しようという算段である。

マッキ一味は、酒屋近くの警察署に向かい、情報収集を試みる。
コックリの秘技「口臭鼻つぶし」で警察署長を催眠状態にし、質問を行なう。
署長によると、サルそっくりの子供が倉庫から無理矢理一億円を持っていってしまったのだという。
ここに至り、マッキ一味は、町の外で出会ったエテ公(本当は山田太郎)が賞金首「山田太郎(本当はヒババゴン)」を討ち取った事実を理解した。
すぐさま太郎の追撃にうつるマッキ一味。来た道を戻り、再び町の外へ出て行った。

そのすぐ後、警察署の前に役人風の男がテレポートしてくる。片目は腫れ、頭には包帯を巻き、ごく最近怪我を負ったような風体。また、手には「山田太郎死す」を告げる新聞を握っている。

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役人風の男は、警察署前の公園で晒されている「山田太郎」の巨大な首を確認に行き、それが「山田太郎」ではないと見抜く。
公園に集まっていたギャラリーの中、町長が役人風の男に気付く。役人風の男は、「「食」の国の天才陰陽軍師・安倍孔明」であるという。
ギャラリー達は一同にひざまずき、孔明と町長の会話が続く。二人の会話には、この物語の世界観に関する多くの情報が含まれている。
・この物語の舞台である「食」の国は、3年前まで「怪」の国であった。3年前の政権交代まで、民衆は「怪」悪政に苦しんでいた。
・「怪」の国の中枢は、武田という勢力であった。
・政権が「食」に代わり、国内は平和になった。ただし、いまだ「怪」の残党勢力が存在している。

町長との話の後、孔明は再びテレポートし、警察署内へ移動する。
警察署長は、いまだコックリによる催眠が解けていなかった。
孔明が署長に質問を行なう。正式な手続きを経ず、偽の山田太郎の首に対し賞金を与えたことが問題であるという。
しかし署長によると、賞金はエテ公により無理やり持っていかれたのだという。
事態が混乱していることを感じた孔明は、術を用いて警察署長の記憶を直接視る。
署長の記憶より、孔明は、懸賞金を持っていたエテ公が山田太郎本人であることを看破する。
また、太郎が仏具・緊箍児(きんこじ=“金のヘアバンド”)を付けていることから、現在の山田太郎が僧侶に妖気を吸い取られた状態であると理解する。
山田太郎が僧侶に改心されたのならば、なぜ懸賞金を騙し取るような悪事を働いているのか?完全に改心する前に僧侶を殺害して逃亡したのではないか、と孔明は推測する。それならば、山田太郎はいずれまた妖気が戻り、元の巨漢に戻って暴れだすのではないか?今のうちの山田太郎を捕獲しなければいけない。

ここで警察署長の催眠が覚める。
孔明は署長に対し、山田太郎捜索を指示。
捜索に際して、3枚の札を署長に与える。犬、伝書鳩、ゴーレムの札である。いずれも札に描かれた絵から使い魔が実体化するという。
犬はマッキ一味(=変なおじさん達)の匂いを追跡するのに用いる。マッキ一味を尾行すれば、山田太郎の居所も突き止めることが出来るであろうという算段である。
山田太郎を発見したら、伝書鳩の使い魔の札を用いること。これで孔明と連絡を取ることが出来る。
また、やむを得ず戦いに巻き込まれた場合、ゴーレムの札を用いること。地中から岩の巨人が現れ、主を守るという。

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これらを孔明から受け取り、警察署長はマッキ一味および山田太郎の捜索に出かけていった。
(つづく)


今回のポイントを見ていきましょう。

「食」の国、軍師孔明
まさかの孔明登場により、物語の世界観がかなり具体的に語られました。
孔明と言うと、珍遊記の第1話のまさに1ページ目で麻雀に興じていた人物なのですが、出番はその1ページしかなく、はっきり言って端キャラクターという認識しかありませんでした。

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孔明(「珍遊記」第1話より)

珍遊記をよく読んでみると確かに、太郎と孔明が交戦したということが太郎自身の口から語られています。

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(「珍遊記」第1話より)

しかしながら、こんな端キャラクターを画太郎先生が引っ張り出してきたことは非常に驚きでした。


「怪」の国、武田
「怪」の国が3年前に政権交代して成立したのが「食」の国であると語られます。
また、「怪」の国の中枢は、武田であったといいます。
これはもちろん、「甲斐の武田家」のパロディなのですが、
「珍遊記2」での思いつきの設定ではなく、「珍遊記」にも(回想として)確かに武田軍が登場します。

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武田軍(「珍遊記」第1話より)

また、いまだに「怪」の武田の残党が存在していることが、町長の口から語られました。
ここで「まんゆうき」ゴッドベイダー編に目を移すと、秘密結社ゴッドベイダーの私兵の中に「武田」のノボリを持った兵が居るのが確認できます。
この兵こそ、武田の残党なのかもしれません。

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武田の残党?(「まんゆうき」ゴッドベイダーその8より)


はるばる秋田から
マッキ一味は「秋田から海を渡ってやって来た」。
これは言わずもがなのダブルミーニングですね。
「食」の国が中国大陸を想定しているのに対し、マッキ一味の出自は遠く離れた日本の秋田であるという描写。
それからもうひとつは、秋田書店から出版社の垣根を越えて集英社にやって来たという意味です。

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総括
マッキ一味が一話限りのサービス出演でなく、今後のストーリーにも関わっていくというのは予想外でした。
それに陰陽軍師・安倍孔明まで加わって。一体どうなるんだ。
個人的には“「怪」の武田の残党”がキーになると思います。そして、 武田→武田鉄也→金八先生→珍八先生 という連想はほとんど約束事のようなものであり、今後の展開で珍八先生が登場する可能性は非常に高いと考えられます。娘々が先か、珍八っつぁんが先か、そういうレベルの話です。

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珍八先生(「地獄甲子園」第八獄より)

また、ザーマスはまだ警察署内に拘留されていますが、署長の留守の隙に脱獄すると予想されます。ザーマスは3万円の賞金首になってしまうわけですが、脱獄後は武田の残党に身を寄せるとか、そんなストーリーも考えられますね。

樹海少年ZOO1 4 (少年チャンピオン・コミックス)

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2009年10月12日

珍遊記2【第10話】レビュー

(第9話レビューはこちら

其ノ十 印税
山田太郎を見失ったと確信したガタロウ。
失意のうちに地面にひざまずく。
と、そのとき、ガタロウに声をかける人物が現れる。
その人物こそ玄じょうであり、その傍らにはずっと追跡していた山田太郎の姿があった。

山田太郎は、すぐにガタロウのことを思い出す。彼らは幼馴染みだ。
ガタロウのひきこもりの原因は太郎によるイジメだったというが、久々に再会した二人はフレンドリーに打ち解ける。ガタロウは太郎に「カッパ」呼ばわりされるようだ。
「カンダーラへ漫画の持ち込みにいく」とのガタロウの言葉に興味をもった太郎は、ガタロウのリュックサックから「珍遊記」漫画原稿を取り出す。
ガタロウによる「珍遊記」のクオリティーの高さに感心する太郎。特に主人公「山田太郎」のバカさ加減を高評価する。それから一瞬遅れ、漫画の山田太郎が自分に他ならないことに気付く。
ここで激昂するか……と思いきや、感涙する太郎。
「少年チンプ」の愛読者である太郎にとって、自分の登場する漫画が毎週「チンプ」に載るというのは何よりも嬉しいことなのだ。
また、「珍遊記」印税の半分が自分のものになることも指摘。
うろたえるガタロウを差し置いて皮算用を始める太郎。彼の試算によると、「珍遊記」は単行本70万部が見込め、その印税は2,800万円に達するという。
それも1巻だけに限った話なのだから、単行本を出せば出すほど印税が増えていくという計算だ。
まさに「夢の印税生活」である。

こうして盛り上がる二人であったが、ここで玄じょうが介入してくる。
「チンポのインゼイって何なのよ!!!太郎!!」
玄じょうの強欲ぶりを知っている太郎は、ガタロウに印税の件を口止めする。
インゼイというのは陰部の脆弱化、すなわちインポテンツの隠語である。ガタロウがインポテンツで悩んでいたので、小声で相談に乗っていた……という嘘をつき、玄じょうを騙し通そうとする太郎。
この言葉を信じた玄じょう、法力でガタロウのインポテンツを治すと言い出す。
かくしてガタロウは、インポテンツではないのに、法力「勃起(アカマムス)」と、ついでに「育毛(アデランス)」を施術される。
ガタロウの陰茎は、「勃起(アカマムス)」によって極端に肥大化する。肥大化した陰茎によりバランスを失い転倒するガタロウ。陰茎の重さに起き上がれないほどである。
ここに至って玄じょうは太郎の嘘に気付き、例の術で太郎のヘアバンドにビリビリを流す。

陰茎を元に戻してもらうため、玄じょうにこれまでの経緯を話すガタロウ。
案の定、玄じょうは印税の話に食いつく。そしてガタロウの「珍遊記」原稿をチェックし、自分が登場していることを確認。自分にも印税を受け取る権利があると主張。
これで、「珍遊記」印税は、ガタロウ・太郎・玄じょうの3人で分配されることになってしまった。

さらにその後、玄じょうの馬もまた印税を受け取る権利を主張。結局、3人と1頭で印税を分配することになってしまった。
(つづく)


では、今回のポイントを見ていきましょう。

ガタロウが山田太郎&玄じょうと合流(作画について)
連載10回目にして、ようやくガタロウが太郎と合流しました。

第4話で描写されたガタロウ版「珍遊記」は、かつての「珍遊記」と比較してずいぶんとタッチが異なっていました。その後描かれた太郎や玄じょうは、全て過去の「珍遊記」のコピーであり、「画太郎先生は昔の太郎を描けなくなってしまったのではないか?」というのは多少危惧していたところでした。
しかしながら、今回新規作画された太郎&玄じょうは、かつての「珍遊記」そのままでした。別に昔のタッチを描けなくなっていたわけではなかった。
つまり第4話では、それがガタロウの作画であることを強調するため、故意に違うタッチで「珍遊記」第1話を描いたということ。
ただし娘々に関しては、第1話・2話でかつてのタッチとかなり異なった絵になっていますし、これからもたぶんそうなるでしょう。これは個人の嗜好ですが、僕は昔の娘々の方が好きかなあ。


カッパ
ガタロウの呼び名が「カッパ」で固定されました。太郎も玄じょうも、さらに煽り文句までもが「カッパ」呼ばわりです。
一応、西遊記をベースにした作品ですから、玄じょう=玄奘三蔵、山田太郎=孫悟空、ガタロウ=沙悟浄 となります。
残るは猪八戒ですが、ここに娘々が配置されるのでしょうか。娘々→メス豚→猪八戒という連想は安易ですが……。


失意のキノコ
今回の最初のコマでは、悲嘆に暮れるガタロウの体やその周囲からキノコが生えていました。

chinyuuki2-10-1.jpg

これは、「珍遊記」「まんゆうき」といった比較的古い画太郎作品に見られる表現です。

kinoko01s.jpg

今回ひさびさに登場した「失意のキノコ」からは、画太郎先生の原点回帰に寄せる思いが汲み取れると思います。


総括
今回は、ガタロウと太郎&玄じょうが合流するための、消化試合的なお話でした。ですから、特に突飛な展開はありませんでした。
いわゆる「画太郎らしさ」よりもむしろ、太郎&玄じょうの新規作画で古参画太郎ファンへのファンサービスを優先させた回と言えます。
次あたりから、変な雲行きになってくるんじゃないでしょうか。
娘々についてですが、この「珍遊記2」において、彼女の存在感は計り知れないほど大きいです。画太郎先生にとっては「とっておきのキャラ」であり、読者にとっては「お待ちかねのキャラ」です。
ですから、娘々の再登場は、可能な限り引っ張ると思います。しかしながら、再登場そのものは保障されていると考えてよいでしょう。
まあ、年内の再登場はないかも。


まんゆうき~ばばあとあわれなげぼくたち 下 新装版 (ヤングジャンプコミックス)

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2009年10月05日

珍遊記2【第9話】レビュー

(第8話レビューはこちら

其ノ九 火薬鳥
武器屋集団を、崖っぷちの隘路に誘い込んだガタロウ。
後ろから山田太郎が走ってくる。
山田太郎の暴走に巻き込まれ、武器屋集団は全滅。さらに破壊された火薬二輪(バイク)が大爆発する。ガタロウはすんでのところで崖から飛び降り、絶壁に生える木につかまり、難を逃れた。

きつねの家に戻ったガタロウは、無事に「珍遊記」原稿を回収する。これでようやく、山田太郎追跡を再開できる。
と、そこで、武器屋の輸送していたらしい木箱を発見する。木箱には「火薬鳥」との表示。
開けてみると、ナウい物が入っていた。

chinyuuki2-9-3.jpg
(もちろん「ナウい」も面白いが、ガタロウの輪郭の不自然なブラック(=別のコマのあからさまなコピー)にも注目)

ガタロウは「火薬鳥」の説明書を読み、起動を試みる。
果たしてそれは、高速の飛行道具であった。
夜空を飛び、あっという間に町へ到達するガタロウ。しかし、離陸の際に説明書を紛失してしまっていた。着陸方法が分からない。
そこへ、ひらひらした飛行物体が迫る。
外人軍団のガンス(ペラペラ状態)だ……と気付いたときには時既に遅く、ガタロウとガンスは衝突。二人はきりもみ状態で、町の手前の林に落下した。
(その様子を目撃するウサギ?)
ちなみに、火薬鳥は無人状態で町の城壁へ激突、爆発した。

ガタロウは怪我こそ負わなかったものの、落下のショックで気絶。(ガンスも当然のように無傷で、その場から逃走)
目が覚めたのは翌朝であった。
焦るガタロウ。早く町へ向かわないと、山田太郎に会えなくなってしまう(すなわち、山田太郎に「珍遊記」連載の許可を取り付けることが不可能になる)。ガタロウの予知夢(すなわち「珍遊記」の内容)は山田太郎が町から旅立つ時点で終わっており、それ以降の行動は把握できていないのだ。
町へ向かって走り出すガタロウ。
(その様子を見守るウサギ?)

町に入ったガタロウ。
まず、ラーメン屋「珍珍亭」に向かう。玄じょう&山田太郎は、昨晩ここに泊まったはずだ。まだ居るかもしれない。
しかし店主(珍珍)によると、二人は三時間前に出立したという。

町の出口で立ちすくむガタロウ。
その眼前は、家々の点在する田園、遠くには丘陵地帯が広がっている。そんな中を何本もの道が分岐している。
これではもう、山田太郎を見つけることは不可能だ!
愕然として道にへたりこむガタロウ。その目にはもう何も見えていない。

その横を、玄じょうと山田太郎が通り過ぎていく……。
(つづく)


では、今回のポイントを見ていきましょう。

時間の経過について
「珍遊記」物語内の時間が全て消化されました。
これからは、珍遊記で描かれなかった未知の時間の話になります。
「珍遊記2」真の幕開けと言えるでしょう。


外人軍団
外人軍団、一応出てきました。ガンスだけですが。
端役でしたが、ちゃんとストーリーに噛んできました。
ガンスはこの程度の扱いでいいと思います。
でも、まだだ。まだザーマスがいる。きっとどこかで再登場するはず。そして、それなりの活躍をしてくれる。僕はそう信じます。


自転車は?
ガタロウが祖母からもらった自転車。
火薬鳥を使ったために、きつねの家に置きっぱなしです。
もうお役御免なのでしょうか?ガタロウと祖母の絆を示すアイテムだったのですが。
もしかしたら、あとで娘々が乗ったりするのかもしれませんね。


ウサギ?
ウサギと思われる黒いシルエットが2回出てきました。

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何の伏線でしょうか。
でも、画太郎作品では伏線が回収されなかった例が結構あるよなあ……と思ってイロイロと読み返したのですが、意外や意外、伏線が完全に放棄されている例はとても少ないです。

jigoku01.jpg
伏線が回収されなかった例(「地獄甲子園」2巻より)

ですから、このウサギの伏線はちゃんと回収されることでしょう。
娘々が仙術でウサギに変化(へんげ)してガタロウを見守っていた……?
いえ、有り得ないですね。娘々が萬々山を出発したのは、「山田太郎死亡」のニュースのしばらく後だから、娘々がここに居るのは時間軸的におかしい。

しかし、惜しいなあ。
というのはですね、このシルエットはどう見てもギーガーではない……。

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ギーガー第一形態(「道徳戦士超獣ギーガー」より)

それに、ギーガーならば、心の声であっても「がんばって」などと言うことはなく、あくまで「ギーガー」ですよね。
やはり、このシルエットをギーガーに結びつけるのは不可能。
ギーガーの復権を願う者としては、多少歯がゆい思いです。


感想
これからは本当に未知の領域です。楽しみだ。
そうそう、新装版「まんゆうき」発売しましたが、これがとんでもない表紙です。

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この娘々プッシュから考えると、「珍遊記2」にも順当に娘々が再登場することでしょう。


まんゆうき~ばばあとあわれなげぼくたち 上 新装版 (ヤングジャンプコミックス)

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2009年09月07日

珍遊記2【第8話】レビュー

(第7話レビューはこちら

其ノ八 預言者
「珍遊記」漫画原稿を回収するためにきつねの家に戻ることになったガタロウ。
凶悪な武器屋に拘束されているのが最大の問題だ。
そもそも、スピリチュアルカウンセラーを詐称するガタロウは、「山田太郎の居場所を分刻みで記述した原稿」を回収するという名目で、きつねの家に戻ることを武器屋に納得させたのだ。
もちろんきつねの家にあるのは漫画原稿だけなので、このままでは武器屋にガタロウは殺されてしまう。

きつねの家に戻る道中、武器屋(とガタロウ)は山田太郎&玄じょうとすれ違う。
ガタロウは山田太郎にアッカンベーをして挑発する。武器屋vs山田太郎で戦わせ、その隙に逃げようという寸法である。しかし、服を買うことしか頭にない山田太郎(全裸)は、ガタロウの挑発に気づくこともなく、この作戦も不発に終わる。

夕方になり、武器屋とガタロウはきつねの家に到着した。
いよいよ追い詰められたガタロウはきつねの家の裏口からの逃亡を図るが、これもほういちに阻止される。
ガタロウの漫画原稿が入ったリュックサックが武器屋の手に渡る。
武器屋リーダー(外道高校監督)が取り出したのは……「珍遊記」漫画原稿でなく、夢日記。
「珍遊記」の元となった予知夢を書き留めたネタ帳である。
どう見ても落書き帳であるそれを見て、武器屋リーダーは激怒。
対するガタロウ、相変わらず嘘に嘘を重ねる。「それはあくまで山田太郎のスケジュール帳であり、自分にしか分からない暗号で書いてある」と。
武器屋リーダーは、適当なページを開き、暗号の解読を強要する。
そのぺージとは、外人軍団戦の終盤、ヒババゴンが山田太郎にビンタを食らわせ空の彼方に吹っ飛ばすシーンであった。

ここでガタロウは閃く。
天を指差し、「(そのページには)間もなくこの上を山田太郎が半裸で通る」と宣言。
怒りを通り越して大笑いする武器屋集団であったが、
まさにそのとき、彼らの上空を、小さな人影が飛んでいった。
ガタロウの予知が的中したことに武器屋リーダーは驚愕するが、ほういちが「あれは山田太郎ではない」と指摘。
なぜならば、飛んでいった人影は、山田太郎(玄じょう戦以前)のモンタージュ写真と全然似ていなかった。山田太郎は凶悪な面構えをした大男ではなかったのか?
ガタロウは窮することなく「珍遊記」漫画原稿を見せ、山田太郎が玄じょう戦の結果サルへと変貌したことを武器屋に納得させた。

武器屋が「珍遊記」漫画原稿を読んでいる隙に、ガタロウは逃走。
ようやくガタロウの大嘘に気付いた武器屋は、かつてない大激怒でガタロウを追う。
武器屋集団の火薬二輪がガタロウの鈍足に追いつく。
武器屋リーダーの激昂に対し、ガタロウは「武器屋の火薬二輪が一列に並ぶよう、細い道に誘いこんだ」と叫ぶ。
そのとき、武器屋のメンバーが、後ろから急速に接近する「何か」に気付く。
それは、(ヒババゴンの攻撃に対し)怒り狂って暴走する山田太郎だった!
(つづく)


すごい。
ガタロウがますます策士になっている。
かなり高度な頭脳戦だ。デスノートみたいだ。
今回のポイントを見ていきましょう。

時間の経過について
今回の話では、山田太郎&玄じょうが町に入る時点から始まり、ヒババゴンに吹っ飛ばされた山田太郎が再び町に走り戻る途中までが描かれました。
つまり珍遊記でいうところの、山田太郎vsたけし軍団、山田太郎vs賞金稼ぎ、それから山田太郎vs外人軍団のエピソードのほとんどが、時系列的に消化されてしまったということになります。
この時点で外人軍団はあらかた片付けられてしまったわけで、彼らの再登場を期待していた自分としてはちょっと残念でもあります。ザーマスなんて、珍遊記中盤の事実上の主人公でしたからね。

今回の話で明らかになったのは、珍遊記2は珍遊記のパラレルワールドではなく、完全に同一の世界であるということですね。2作品の整合性はキッチリ合わせてあります。
面白いぞ、これは。ガンダムみたい。

外人軍団の再登場については、一応まだ可能性はあります。
山田太郎とのバトル後も、フンガー(ヒババゴン)以外は生きているし。
賞金首として逃亡中のザーマスが娘々と遭遇するなんてことがあったら、これはもう垂涎ものですね。
ザーマスの西洋魔法と娘々の仙術の対決とかね。
画太郎流に言うと、「たまんね〜、たまんね〜よ」といったところでしょうか。


ピポポ星人
旧版の珍遊記では、ヒババゴンに吹っ飛ばされた山田太郎は、たまたま飛行していたピポポ星人の宇宙船に突っ込み、いろいろあってピポポ星人と戦闘、瀕死のピポポ星人によって宇宙船外に放り出され、そして落下したところが実家跡地でした。
それに対し、今回の山田太郎は、きれいに弾道を描いて空を飛んでいきました(ヒババゴンのビンタで直接実家まで飛んでいったものと思われる)。確か新装版の珍遊記ではピポポ星人のエピソードがカットされているはずなので、それとの整合性でこのような展開になったのでしょうね。
ピポポ星人、けっこう好きなので、彼らがカットされたのはちょっと残念です。

chinyuuki-43-01.jpg
(「珍遊記」4巻より)


感想
なんか話が複雑で、あらすじを書くのが大変です。
画太郎漫画のレビューでこんなに苦労するなんて……
でも面白い。もうね、いつもみたいに破綻することなく、このテンションのまま描き切ってほしいと思います。
懸案の一つである娘々の再登場の可能性は10%くらいに考えていましたが、今回の話で「珍遊記の作品内時間」が大幅に進んだので、娘々再登場の目も出てきましたね。30%くらいかな。


もう、こいつらは出ないですかね。

hadehen01.jpg
こいつら


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2009年08月26日

珍遊記2【第7話】レビュー

珍遊記2【第7話】レビュー

(第6話レビューはこちら

其ノ七 忘れ物
ガタロウ(初代・漫☆画太郎)の予知夢のとおり、バイクに乗った武器屋の集団がきつねの家に近づいてくる。
このまま予知夢が成就されれば、ガタロウは武器屋の火薬砲で殺されてしまう!

ガタロウは必死に思考を巡らす。
このままバイクの騒音で玄じょうを起こさせ、玄じょうに武器屋を倒させれば良いのでは?
しかし、武器屋の装備する火薬砲の前では玄じょうでさえも太刀打ちできないと判断。
結局、ガタロウ自らが武器屋を説得し、この場を穏便に済ませようとする。

ガタロウは武器屋のバイクを止め、自分はスピリチュアルカウンセラーであると名乗り、
武器屋の探す山田太郎がとなり町にいることを告げる。
それを聞いて外道高校監督(=武器屋の社長)はとなり町に行くことを決意するが、
バイクのサイドカーにガタロウを乗せ、一緒に連れて行く。
となり町に山田太郎がいるという情報が嘘であった場合、ガタロウを殺害するという算段だ。
ちなみにサイドカーには、外道高校野球部員のほういちも乗っている。

もちろん、となり町に山田太郎はいない。このままではガタロウは殺されてしまう!
ほういちに拘束されたガタロウは、再度思考を巡らす。
このまま武器屋をとなり町の酒場まで連れていき、酒場に滞在している賞金稼ぎ外人軍団(ザーマス、ガンス、カイカイ、フンガー)と戦わせる。
そのどさくさに紛れて酒場から脱出し、町の入り口で山田太郎と落ち合い、「珍遊記」漫画化の許可をとりつけ、ガンダーラへ旅立つ……という算段だ。
しかし、このプランには欠陥があった。山田太郎に見せるべき「珍遊記」原稿が、きつねの家に置きっぱなしなのである。
そこでガタロウは外道高校監督に話を切り出す。山田太郎の所在を記してある原稿がきつねの家に置きっぱなしなので、取りに戻って欲しいと。

きつねの家に戻ろうと言うガタロウに対し、ほういちが激怒する。
ガタロウを抑えていたせいで、サイドカーの椅子がきつくなり、自分は痔になってしまったと。
ほういちの短刀がガタロウを襲うが、すんでのところで外道高校監督が止める。
ガタロウを勝手に殺そうとしたほういちに対し、外道高校監督の制裁が下る。
もちろん「耳食いちぎり」である。
そうして、武器屋集団は再びきつねの家まで戻ることになったのである。
(つづく)


ガタロウの策士ぶりが目立った第7話である。
なんか普通に面白いぞ。
今回のポイントを詳しく見ていきましょう。

外人軍団
ドン系魔法を放つザーマス、
飛行するガンス、
「どっせーい」とやっているカイカイ、
ヒババゴンへと覚醒するフンガー。
このコマ、構図がかっこいいですね。「珍遊記」知らない人には意味不明だろうけど。
(あっ、このコマもコピーか……)

chinyuuki2-7-2.jpg


コピー芸
かなりコピーが増えてきました。
耳食いちぎりのシーンなんて、「地獄甲子園」そのままだ。
コピーが増えているのにストーリーが破綻していないのが不思議だ。

chinyuuki2-7-5.jpg
左:「珍遊記2」第7話  右:「地獄甲子園」2巻


源さんが……
外道高校監督の指示に応え、武器屋メンバーが「オーッ」とやるシーン。「樹海少年ZOO1」からのコピーです。
左から、平社員、ウスラ、源さん……あれ、源さんが二人いる。

chinyuuki2-7-3.jpg


感想
いよいよコピー漫画になってきました。
次回の予想ですが、きつねの家で何かつまらない問答が起こり、コピーに次ぐコピーでほとんどストーリーが進まないような気がします。
でも、画太郎漫画というのはそういうものです。コピーが増えるとストーリーが進まなくなる。

あと、そろそろこいつらが出てきそうな気がします。

hadehen01.jpg
こいつら



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2009年08月07日

珍遊記2【第6話】レビュー

珍遊記2【第6話】レビュー

(第5話レビューはこちら

其ノ六 火薬
ガタロウ(初代・漫☆画太郎)は、予知夢に従ってきつねの家に向かい、そこで山田太郎&玄じょうを発見する。

ガタロウは山田太郎より「珍遊記」漫画化の許可を取り付けたいのだが、
太郎と玄じょうは就寝中。
寝起きの玄じょうの凶暴さを危惧し、ガタロウは明朝まで交渉を待つことにする。

きつねの家の敷地内で野宿することにしたガタロウ。地面に布団を敷き、就寝する。
すると、騒音とともにバイク乗りの集団がやってきた。
先陣を走るのは……懐かしい!外道高校監督だ。

バイクの騒音で玄じょうが起きてしまうのを恐れ、ガタロウはバイク乗りを止める。
「あそこの人は寝てるところを起こされるとブチ切れてボコボコにしちゃうんですよ」
外道高校監督率いるバイク集団は、むしろガタロウの警告に触発され、きつねの家に殴り込みをかけようとする。
慌てるガタロウ、家の中にいるのは極悪人山田太郎であると告げる。危険であるから去ったほうが良いと。
外道高校監督、「ついに山田太郎を見つけたぞー!!!」と叫び、部下に戦闘準備を指示。

バイク集団は山田太郎の首を狙う賞金稼ぎなのか?
否、武器屋であった。
太郎の首を獲って、武器の宣伝にしようということである。
その武器というのは、腕に装着する大砲「火薬砲」。
武器屋(=外道高校監督)によると、火薬砲の威力は、上級魔法使いの爆裂系魔法(ズガドーン)に匹敵するという。
そう解説しながら、火薬砲はガタロウに向けられる。
武器屋は火薬砲を発射、ガタロウの体は爆散!

というのは、ガタロウが見た夢だった。
(つづく)


また夢オチでした。
ガタロウがきつねの家で寝た時点まで戻った。
武器屋がやってくる夢も、予知夢なのか?
今回のポイントを詳しく見ていきましょう。

外道高校監督
地獄甲子園の悪役・外道高校監督が登場。
まんゆうき、珍遊記、地獄甲子園と、いよいよ画太郎オールスターズの予感が漂ってきました。
次はどの作品のキャラが出てくるのかな。
集英社系作品を優先するならば、ギーガーが順当なところか?
楽しみだ。

武器屋のシュプレヒコール
わー、これも懐かしい!
樹海少年ZOO1のマッキ過去編に登場した、平社員、ウスラ、源さん(還暦)だ。

chinyuuki2-6-1.jpg


ガタロウの口調
祖母と話す際や独り言では、ガタロウの口調は「です・ます」調です。
しかし今回、武器屋との会話において、ガタロウの口調は途中から「〜やんす」調になっていました。
「〜やんす」調の眼鏡キャラというと、地獄甲子園のメガネ君が思い出されます。
ガタロウのキャラクター属性はメガネ君に近いようです。

gatarou_megane02.jpg

このように並べると、エロ本買蔵の凛々しさが群を抜いているように思われる。いかがだろうか。


感想
今回からコピー術がやや目立つようになってきました(外道高校監督の表情など)。
いつもの画太郎先生の「破壊的な意味での」調子が出てきたように思われます。
来週あたりからコピー地獄に入り、まともに話が進まなくなるかもしれない。
それはそれで一興でしょうか。
たとえば、このまま娘々が再登場せずに物語が終わるとか、ものすごく画太郎先生らしいと思うのです。

樹海少年ZOO1 5 (少年チャンピオン・コミックス)

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2009年07月22日

珍遊記2【第5話】レビュー

(第4話レビューはこちら

其ノ五 カッパの旅立ち
ガタロウ(初代・漫☆画太郎)の祖母の解説が続く。

山田太郎は、ガタロウの引き篭もりの元凶であったばかりでなく、
ガタロウの両親の死にも関係していた。
山田太郎が落雷とともに生を受けたとき、
枝分かれした雷がガタロウおよび両親を直撃し、
両親は他界、ガタロウは幼くしてカッパハゲになったという。
ガタロウの人生を徹底的に破壊したのが山田太郎というわけだ。

祖母の解説を一通り聞き終え、ガタロウは危惧する。
珍遊記の原稿を「少年チンプ」編集部に持ち込むにあたり、山田太郎が実在の人物であるということが問題にならないか?
祖母との相談の結果、山田太郎に会って漫画化の許可を得ることに。
そうと決まれば、旅立ったばかりの山田太郎に追いつかなければならない。ガタロウは祖母から自転車をもらい、出発する。

山田太郎の行動を予知夢で把握しているガタロウは、首尾よくきつねの家に到着。
珍遊記の序盤、老婆に化けたきつねが玄じょうと山田太郎を殺そうとし、山田太郎は玄じょうを毒殺しようとし、いろいろあって結果的にきつねが殺された、あの殺伐としたエピソードの舞台である。
ガタロウが到着したときには既にきつねは死んでおり、家の中では山田太郎と玄じょうが寝ていた……。
(つづく)


5話にして、本物の山田太郎が登場!
今回のポイントを詳しく見ていこうと思う。

初代画太郎と二代目画太郎の画風の違い
3話で語られた珍遊記(ガタロウ=初代・漫☆画太郎の描いた作品)は、山田太郎と玄じょうの顔が、18年前にジャンプで連載されていた珍遊記とかなり異なっており、違和感があった。
それに対し、今回登場した山田太郎と玄じょうは、18年前の珍遊記そのままの「オバQ的」造型であった。一応確認してみたが、18年前の絵をコピーしたのではなく、ちゃんと自筆で描いたようである。
また、この珍遊記2を描いている漫☆画太郎は、二代目・漫☆画太郎であるという。
これから考えると、3話の山田太郎&玄じょうと、5話(今回)の山田太郎&玄じょうの顔の違いは、初代・漫☆画太郎と二代目・漫☆画太郎の画風の違いということなのだろう。
「画太郎先生は18年前の山田太郎を描けなくなってしまった」ということではない。

自転車
ガタロウは祖母から自転車を与えられ、旅立った。
自転車?なぜ?
一応、古代中国のような世界観なのだから、自転車を出す必然性は全くない。
珍遊記でもまんゆうきでも、徒歩以外の交通手段は馬しかなかったはずである。
ガタロウが自転車に乗っているのには、何か理由がある。今後明らかになるだろう。

きつねの墓

chinyuuki2-5-01.jpg

山田太郎の後を追うガタロウは、太郎の宿泊するきつねの家にたどり着く。
家の前には、きつねの墓があった。
毒殺されたきつねを、山田太郎と玄じょうが葬ったのであろう。
ところでこの墓であるが、実は珍遊記にも登場している。

chinyuuki-46-01.jpg
(珍遊記 其之四十六より)

外人軍団との戦いの最中、山田太郎は野獣ヒババゴンのビンタで吹っ飛ばされ、地球侵攻のために飛行していたピポポ星人の宇宙船に突っ込む。太郎は宇宙船内のピポポ星人を殺戮するが、瀕死のピポポ星人により宇宙船外に放り出される。
山田太郎が落ちたのは、数日前に出発した自宅跡。
怒り狂う太郎は、ピポポ星人の宇宙船に岩を投げつけ撃墜し、ヒババゴンへの復讐を胸に、「天狗の鼻おれ!!」の町まで爆走していく。
その途中で通過したのが、この「きつねの墓」である。

きつねの家のエピソード(珍遊記 其之五、六)で描かれたのは、きつねの死までであり、太郎と玄じょうがきつねを埋葬した描写はない。
つまり、「きつねの墓」は、この其之四十六の1コマでしか登場しないのである。
画太郎先生は、その実、繊細性と破壊性の混沌である。
この「きつねの墓」の扱いから、画太郎先生の細やかな性格が十二分に見て取れるだろう。

まだある。

chinyuuki2-2-01.jpg

これは、珍遊記2の第2話。
萬々さまの妖怪コレクションを、娘々が「鎮宝庫」に収納するシーンである。
この「鎮宝庫」であるが、実はまんゆうきに登場している。

manyuuki-5-01.jpg
(まんゆうき「サンタがまんちにやってきた」より)

しかし、まんゆうきで「鎮宝庫」が登場するのは、この1コマのみ。
妖怪コレクションを収納しているということは、一切語られていない。
それでも、画太郎先生の頭の中ではずっと、この場所は妖怪の収納庫だったのだろう。
「この作品はなー!!!オレが10年間あたためてきた作品なんだコノヤロー!!!(まんゆうき1巻 作者コメント)」という叫びが、よりリアリティを増して我々に迫ってくるではないか。
全ての設定は考えつくされていたはずだったのだ。


感想
どうやら5話も無事に切り抜けた。
「本物の」山田太郎も登場したことだし、
今回でプロローグは終了、次回から本格的に新しい物語が動き出すはずだ。
このまま物語が順調に推移すれば、まず次回で山田太郎とガタロウが出会う。
そして、画太郎ファンとして何よりも気がかりで、そして期待してしまうのが、画太郎漫画の重要キャラクターのうちの二人――山田太郎と娘々の出会いである。
何がどうなるんだ。本当に予想つかないぞ。楽しみだ。

しかし敢えて言いたい
今のところ、珍遊記2は面白い。
基本的には面白いと言ってよいだろう。
しかし、僕を含む古参画太郎ファンは、なんとなく空虚感や焦燥感を感じ始めてはいまいか。
そう、「珍遊記2はうまくいきすぎている」。
画太郎漫画の魅力は、破壊性、パンクロック的感覚である。
珍遊記2には、オゲゲー、ブリブリー、土下座かかと落とし、「ギギギ……ギーガー」、「そんな顔似合いませんよ」等、足りないものが多すぎる(萬々さまが少しだけブリブリやりましたが)。
僕(ら)は、画太郎先生の暴走を求めているんだ。

ちゃんと物語を作って欲しいけれども、その一方で、物語を適度にぶち壊して欲しい。
相反する要求ではあるけれども、画太郎先生にはその技量があるし、それを出来るのは画太郎先生しかいない。
僕(ら)を充たしてください。

まんゆうき―ばばあとあわれなげぼくたち (1) (ジャンプ・コミックス)

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2009年07月03日

珍遊記2【第4話】レビュー

(第3話レビューはこちら


珍遊記2、第4話。
前のレビューでも書いたが、そろそろ画太郎先生がダレてくるところです。
第4話、第5話が、この作品の行く末を決める分水嶺となることでしょう。
つまり、画太郎先生が力尽きると、

jigokudaikoushien02.jpg
(「地獄大甲子園」より)

たとえばこんなループが始まり、あるいは「オゲブリ」ループ、またあるいは交通事故ループなどを展開しつつ、よくわからないうちに物語が終了する。
(画太郎ファン的には、これでも別にいいですけど)


さて、
珍遊記2、第4話。
どうやら画太郎先生は、まだやる気です。

nyannyan02.jpg
表紙はカラーの娘々。
気合入ってるな〜。
まあ、今回のストーリーには、娘々出てこなかったけど。


今回の話は、前回登場した「初代・漫☆画太郎」の続き。
漫成二年・食の国のはずれの村、
「少年チンプ」の発売日の様子。
村にやってきた馬車「チンプ屋」に、子供たちが群がり、「チンプ」を買っていく。
画太郎ファンとしては、チンプ屋のオヤジが裸エプロンであるところに注目したい。
最後の一冊は予約済み。自転車に乗ったババァが買いにくる。
おっ、これは新しいタイプのババァだ。

babaa.jpg
第4話のベスト1コマ


ババァは、引き篭もりの孫のため、毎週チンプを買い求めているという。
ババァが家に帰ると、8年間引き篭もっていた孫(ガタロウ=初代・漫☆画太郎)が、旅の支度をしていた。
「珍遊記」の原稿をチンプ編集部に持ち込むため、カンダーラに旅立つというのだ。
ガタロウは、一年前に見た夢をもとに、「珍遊記」を描いたという。

「珍遊記」の原稿を読んだババァは驚愕する。
その内容(山田太郎vs玄じょうのバトル)が、昨日ガタロウの家の隣で現実に起きたことと、一致していたからである。
山田太郎は架空の人物でなく、現実に存在した。というか、ガタロウと山田太郎は同級生であり、ガタロウは幼稚園で太郎にいじめられたため、引き篭もりになってしまったのだという。
つづく。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

なるほどー。
作品にメタ構造を取り入れるとは。
今回の画太郎は、なかなか凝っていますね。

画太郎は基本的には読み切りを得意とする作家であり、
その才能は、超獣ギーガーや、まんゆうきで、遺憾なく発揮されている。
裏を返すと、長期的な物語構想を練るのは、あまり得意としてこなかった。

でも、なんかこの「珍遊記2」は、違いますね。
かなり構想を練っていて、しかも今のところは思惑通りに描けているようだ。
新劇場版ヱヴァは、庵野監督に言わせると“remake”でなく“rebuild”だという。
「珍遊記2」にも、“rebuild”という単語が相応しいのかもしれない。
期待させてくれる。


次の第5話。
ここを無事に描き切ることができれば、もう安心して良いだろう。
「珍遊記2」は、画太郎作品の新境地となる。

しかし、ここまで綺麗に物語を構築しておきながら、オゲブリループを発動してすべてを台無しにしてしまうのも、これもまたとても画太郎らしい。

結局、どっちに転んでも、僕らは楽しめます。
これが画太郎ファンの特性、すなわち「絶対的な寛容(甘やかし)」です。
読者の甘やかしこそが、今日の画太郎を築いているのです。
なんてインタラクティブなんだ。


<補遺>
ビジネスジャンプは、「珍遊記2」以外ほとんど読んでいない。
一応は、パラパラとめくり、
「ああ、なんかキャバクラ漫画ぽい」
「ああ、なんかセクシーなくノ一の出る漫画だ」
「ああ、なんか酒造漫画か」
「ラーメン漫画か」
「よくわからんがヤクザ漫画?」
といった程度にしか把握していないのですが、
今週号は、「阿呆鳥の唄:後編(高橋のぼる)」が目に止まった。これ、面白い。

なにが面白いって、
下手独特な絵、つまらないヤクザ、つまらないゴルフ、予定調和的なお色気。ストーリーは存在しない。
いいなあ、こういうの。意味の存在しない漫画。これも「やおい」って言うのかなあ。
題字の右下に添えられた“AhouDori No Uta”のイタリックが、さらなる脱力感をいざなう。

漫画のもつあらゆる要素を、簡略化・無意味化・無実体化する。すると、「意味がない」ことに意味が生じてくる。
禅問答、あるいは現代芸術か。



道徳戦士超獣ギーガー 1 (SCオールマン)

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2009年06月18日

珍遊記2【第3話】レビュー

ビジネスジャンプ、「珍遊記2」の第3話。

今回の内容は、
おおむね「珍遊記」冒頭の模写。コピーじゃなくて模写。
玄じょうの顔、太郎の顔、なんかちょっと違う。コピーじゃなくて模写だから。

最後のページ、
カッパ禿げ・昭和ヅラの青年が、「珍遊記」と書かれた漫画原稿を手に宣言する。
「よし できた!!!」
「これは我ながら傑作でやんす!!!」
「カンダーラの『少年ちんぷ』に持ち込めば連載間違いなしでやんす!!!」
青年の名は、「初代 漫☆画太郎」だという。

前回までは「まんゆうき」の世界だったのに、第3話にしてこの急展開。
つまり、「珍遊記」は、劇中劇として扱われるということか?
画太郎先生が何をやりたいのか、全くわからない。
しかし、期待だけはさせてくれる。

画太郎作品は、まあだいだい3話くらいまでは調子良いのだ。
問題はこの後。4話、5話あたりだ。いつもダレてくる時期だ。
ここを無事に切り抜けることができれば、この「珍遊記2」は、画太郎作品の新たな金字塔となるかもしれない。

<無事に切り抜けられない例(予想)>
・階段落下→車に轢かれる のループ
・ババアが出てきて、「カンダーラに行きたいかー!」「失楽園に行きたいぞー!」のシュプレヒコール のループ
・作品の方向性を見失い、「これまでの展開はなかったことにしてください」の強制リセット


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

画太郎作品にはスターシステムが見られる。
ババァ(かんざし付き)、ババァ(ブロッコリー頭、通称「サイババ」)、中村泰造、パンチなどがこれに該当する。
画太郎スターシステムの中でも、僕が好きなのは、「昭和ヅラの眼鏡君」だ。
特徴は、学ラン、学帽、厚底丸眼鏡、語尾「〜やんす」など。
具体的なキャラクターとしては、おそらく「ババァゾーン」のエロ本買蔵が初出。「地獄甲子園」のメガネ君、「樹海少年Zoo1」の獣一および虫一(獣一の父)などが、「昭和ヅラ眼鏡君」の系譜である。案外、主役級なのである。
画太郎漫画に登場する眼鏡君は、一見ひ弱だが、肉体的耐久力は画太郎世界の中でもトップレベル。性格も、弱気なように見えて、実はとても熱い魂を持っている。
そういうところが好き。
「地獄甲子園」のメガネ君は外道高校との殺人野球に耐え切ったし、獣一も、まあ、いろいろと頑張っていた(ストーリーが破綻気味なので解説不能)。
いいなあ、と思うのである。

だから、今回登場した昭和ヅラ「初代 漫☆画太郎」の活躍も、大いに期待したい。
娘々(最近は“萌え”のオリジンとして周知されつつあるようですね)とどのような絡みを見せるのか、楽しみである。


しかしながら、次回いきなり、ババァ(かんざし付き)がしゃしゃり出て、
「カンダーラに行きたいかー!」
「失楽園に行きたいぞー!」
のループが始まってしまうことを、心のどこかで、淡く、確かに期待している。
これが画太郎ファンの性(SAGA)である。


地獄甲子園 (3) (ジャンプ・コミックス)

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2009年06月03日

珍遊記2【第2話】レビュー

今日の午後はうつ状態がひどく、どうにも行動を起こしにくかったけれども、
最終的には「珍遊記2」への期待がうつに勝った。コンビニに行ってビジネスジャンプを買ってこれた。
ありがとう画太郎先生!おもしろい漫画を描いてくれて……。

それで、「珍遊記2」第2話ね。
うん、よかった。
画太郎先生、まだ飽きていないみたいですね。
あと2話くらいはもつでしょう。
娘々の造形が「まんゆうき」の頃とだいぶ違うのだけれど、
第2話にして、新・娘々の描き方がこなれてきた感じだ。
これはひょっとするとひょっとするぞ(萌え業界的な意味で)。

このあと、画太郎の娘キャラとばらスィー(苺ましまろ など)の画風の類似について、「前適応」をキーワードとして形態進化的見地からの議論を試みようと、1000字くらい書いてみたんだけれど、
無顎魚類の鰓を支えていた骨が鎖骨のもとになったとか、真骨魚類の浮き袋は肺魚などの肺から進化したとか、そういうことを書いたあたりで、
「あっ、収拾がつかない」ということに気づいたので掲載を見送ります。
僕は基本的に不器用だ。


漫☆画太郎先生ありがとう―いつもおもしろい漫画を描いてくれて… (ジャンプコミックスデラックス)

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  • 作者: 漫☆画太郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: コミック



posted by 椎名鮪(しいなゆう) at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫☆画太郎関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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